朔の本

髙田正子句集『新装版 青麗』(せいれい)

青麗コレクション2
発行:2025年1月11日
装丁:奥村靫正・星野絢香/TSTJ
新書判並製 160頁 初句索引付
定価:1980円(税込)
ISBN:978-4-908978-24-4 C0092


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〈あをあをと山きらきらと鮎の川〉
第3回星野立子賞を受賞した第三句集『青麗』の全400句を収める愛蔵版。ふるさとを思い、また二人の師への畏敬の念をこめて名付けた主宰誌「青麗」の原点ともいえる一書。「青麗コレクション」第2号!


◆作品抄

剪定の一枝がとんできて弾む
よく枯れてたのしき音をたてにけり
母もまた母恋ふるうた赤とんぼ
父に湯たんぽ父に家捨てさせて
鉾の稚児雨の袂を重ねけり
ちと云うて炎となれる毛虫かな
未草真昼の水を起ち上がる
さつと来て緑雨の傘をたたみけり
家一つ呑んでいよいよ蔦青し
氷上を若き白鳥走り出す


◆「あとがき」より

新装版の編集作業を通して、私自身は来し方を振り返ることになりました。そして、今は亡き上の世代に守られてきたことをしみじみと思いました。ありがたい。この感謝の気持ちを、次は仲間との未来に繫いでいきたいと強く思います。(髙田正子


<著者略歴>

髙田正子(たかだ まさこ)
1959年、岐阜生まれ。1990年「藍生」(黒田杏子主宰)創刊と同時に入会。
1994年、第1句集『玩具』、2005年、第2句集『花実』(第29回俳人協会新人賞)を刊行。
2014年に刊行した第3句集『青麗』で第3回星野立子賞受賞。
2024年、「青麗」創刊主宰。
俳人協会評議員、季語と歳時記の会理事、日本文藝家協会会員、中日新聞俳壇選者ほか。

髙田正子句集『新装版 玩具・花実』はこちら

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