朔の本

竹村翠苑句集『豊かなる人生』

澤俳句叢書第二十六篇
発行:2020年10月1日
序文:小澤 實
装丁:奥村靫正/TSTJ
四六判並製グラシン巻 168頁 2273円+税
ISBN:978-4-908978-43-2 C0092


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99歳、生涯現役。
​白寿にして農を営む一人の女性が、
その生き様を記した奇跡の句集。

◆帯文より

プルーン捥ぐこの豊かなる人生よ

プルーンを収穫しつつ、わが人生が豊かであったと、顧みているわけだ。「この豊かなる人生よ」は俳句とともに生きて来た後半生を詠んでいる。一顆のプルーンの滋味が、単なる感慨の表出だけに終らせていない。ぼくもかく生きたいと思う。(小澤 實)


◆小澤實選15句

夕立雲外れゆきたり待ちをるも
押し鎌に新藁匂ひたてるなり  
墓参生きれば生きる程楽し
踏み潰す土竜一匹秋暑し
ポリ袋はち切れさうに鹿の肉
茄子の葉を干す新聞紙黄ばみたり
雑草の旱に強し根を堅く
長靴にはり付く稲の花の屑
ごつちや混ぜ虚無僧しめぢ鼠茸
林檎摘果葉の四十に実は一つ
ひかり号左席コミック右岩波文庫われ昼寝
電気柵に猿の悲鳴や南瓜無事
アブラオンケンソワカ蛇遠ざくる呪文とぞ
かたばみを咲かすな莢をつけさすな
林檎に礼肥五本あたりに一袋


<著者略歴>
竹村翠苑(たけむら すいえん)
大正11年、長野県生れ。昭和22年、マッカーサーによる農地解放で大町市大町の農地6反歩を得る。
昭和50年 現住所にて書道教室を開設
平成9年 大町市俳句講座に入門 小澤實に師事
平成12年 「澤」創刊に参加、創刊同人
平成26年 第一句集『摘果』上梓
現在、「澤」同人、俳人協会会員

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