朔の本

松永律子句集『砂の音』

発行:2020年12月25日
装丁:奥村靫正/TSTJ
四六判並製 156頁 
2420円(税込)
ISBN:978-4-908978-57-9 C0092


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颯々と風が吹き渡り、それでいて静かな一集。

時に幽玄の世界に遊びながらも、地を踏みしめて歩く向日性を備えた著者。眼前の景に無心で向き合い、心を写した268句。「晨」同人による第一句集。


◆帯文より

静かな句集である。
喩えれば、浅瀬を潺々と流れる水音のような、と言えばよかろうか。したがって、近年はやりの読者を驚かすような奇抜な表現も発想もない。読者は流れに乗ってゆく笹舟に心をゆだねるように読み進むことになる。――中嶋鬼谷


◆自選10句

脱け殻のやうに羅置かれをり
海の家解かれて砂の音ばかり
鮟鱇の箱の形に生きてをり
エプロンのままで見に出る夕桜
炭足してより本題を切り出しぬ
逃水の中を漕ぎゆく三輪車
溝浚へして町内の人となり
夕菅やまどろみやすき水の音
寝返りに月の明るき白障子
笹の音やがて時雨となりにけり


<著者略歴>

松永律子(まつなが りつこ)

昭和23年 佐賀県生まれ。
平成13年 「海原」入会、木内彰志門下に入る。
平成20年 木内彰志師急逝。新主宰木内怜子師の下で編集を担当。
「海原」在籍中、「海原賞」「海苑賞」「海鈴賞」受賞。
平成21年 鎌倉にて「俳句クラブ 虹」発足。
平成22年 茨木和生氏、藤本安騎生氏の推薦により「晨」同人入会。大峯あきら師の指導を受ける。
平成28年 「俳句クラブ 虹」改め「虹俳句会」(中嶋鬼谷講師)発足。
現在、「晨」同人・俳人協会会員・戦後俳句作家研究会会員。

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