朔の本

堀 瞳子句集『水恋鳥』

発行:2021年11月1日
装丁:奥村靫正/TSTJ
四六判並製 176頁
定価:2750円(税込)
ISBN:978-4-908978-71-5 C0092


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登山愛好家として、俳人として、自然を見つめるまなざしは穏やかで鋭い。森羅万象に抱かれ、生きとし生けるものの姿を見つめた320句。「運河」同人による第三句集。

◆帯文より

暮石の森にひねもす水恋鳥 

五月の暮石(くれいし)は水恋鳥が鳴く―─ 。師の言葉どおり、右城暮石の生まれた里にアカショウビンの声が響きわたっていました。


◆茨木和生選12句

野遊の指笛に鳥加はれり
鳥声も入れて流觴届きけり
どこまでが沖どこからが蜃気楼
月山の行者返しや青嵐
蛍籠寝転んで見る置いて見る
タンカーの沖はとゐ浪夏の果
大瑠璃の声爪立ちて聞きにけり
子授けの神は丸顔小鳥くる
くさびらの猪口(ゐぐち)ばかりが採れにけり
呼ぶ声のまつすぐ届く花野かな
星の入東風鶏は爪たてて
天使みな長き名を持ちクリスマス


<著者略歴>
堀 瞳子(ほり とうこ) 
昭和 25 年 福岡県生れ
平成 12 年 「火星」入会
平成 15 年 「火星」退会
平成 16 年 「運河」入会
平成 18 年 同人誌「湖心」参加
平成 24 年 「湖心」終刊
平成 24 年 同人誌「鳳」創刊参加
現在 「運河」「鳳」同人、「尚文句会」会員、俳人協会幹事、大阪俳人クラブ会員

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