朔の本
句集『今日の風』書評・記事
『今日の風』が毎日新聞(2021.5.10)「俳句のまなざし」で紹介されました。
評者は岩岡中正さんです。
三月十一日、日本現代詩歌文学館から、開館三十周年/東日本大震災発生十年『あの日から、明日へ――アンソロジー・東日本大震災と詩歌』が出た。企画展を中心に編まれた八百八十人の短歌・俳句・川柳・詩の作品集。分野を超えた圧倒的なことばの力で、恐怖を語り鎮魂するだけでなく、あるべき明日を語る。
(中略)
句集では山田閏子の第四句集『今日の風』(朔出版)のことばには情がある。それは「師を信じ、俳句の力を信じて研鑽(けんさん)」し続けたことから生まれた力である。
さりげなくはげます書信梅椿
師と過ごすひとときみどりさす森に
啓蟄(けいちつ)や待ちこがれたる師の一書