inca 髙野公一著『芭蕉の天地 「おくのほそ道」のその奥』|朔の本 |朔出版

朔の本

髙野公一著『芭蕉の天地 「おくのほそ道」のその奥』
◆ 第12回 新潟出版文化賞(文芸部門賞) 受賞!

発行:2021年6月10日
装丁:奥村靫正/TSTJ
装画:石井茄帆/TSTJ
四六判上製 264頁 
定価:2750円(税込)
ISBN:978-4-908978-59-3 C0095


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300 年を超えて愛読され続ける古典に、
新たな読みを加える一冊!

昭和・平成に発見された重要な新資料を読み解き、時空を超えて、俳聖芭蕉の心音を聞きとめる。「おくのほそ道」文中の句の推敲過程、「不易流行」の原点、天地宇宙とともにある誹諧など、芭蕉の真意を推察し、作品形成の意匠をつまびらかにする。


◆主な内容
「ドナルド・キーン賞優秀賞」「現代俳句評論賞」受賞作を含む計9編を収録!

第1章 頭陀袋の一冊――趣味か遺書か鎮魂か 
第2章 いざ、歌枕――田植うた・光堂・ねぶの花
第3章 芭蕉の「天地」――雲の峰は幾つ崩れたか
第4章 天空の越後路――芭蕉は荒海を見たか
第5章 萩と月――踵の痛踏み終えて
第6章 「書留」から『ほそ道』へ――俳諧道中記の発句(1)
第7章 行く道・帰る道――俳諧道中記の発句(2)
第8章 歌仙の時――素顔の旅の俳諧師
第9章 天地とともにある俳諧――不易流行論の原像


◆「あとがき」より
僅か一万語を少しばかり超える程度の短いこの俳諧道中記を、私は数年をかけて読んできた。読むと言っても、読みながら書き、書きながら読み返すといったやり方だった。それは、出来るだけ専門家のこれまでの研究結果に目を通すようにしながらも、芭蕉の作り上げた文学空間の中に入り込み、そこで三百年前の作家芭蕉その人の心音・心底に触れようとするような営みであったように思う。(髙野公一


<著者略歴>
髙野公一(たかの こういち) 
昭和15年、新潟県上越市生まれ。国際基督教大学卒。
句集に『六度六分』『アンダンテ』『羽のある亀』。
平成27年、第35回現代俳句評論賞、同29年、第2回ドナルド・キーン賞優秀賞受賞。
現在、俳誌「山河」同人。現代俳句協会に属し、現代俳句評論賞選考委員としても活躍中。

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