朔の本
『翌檜を励ます蟬』書評・記事
句集『翌檜を励ます蟬』が日本農業新聞(2021.7.27)「名歌と名句」で紹介されました。
評者は宮坂静生さんです。
句集『翌檜を励ます蟬』が毎日新聞(2021.8.23)「俳句のまなざし」で紹介されました。
評者は岩岡中正さんです。
幼少期、満州(現中国東北部)引き揚げ体験をもつ著者。「戦後」に終わりはない。この8月、胸を打つ次のような俳句は、これからも詠み継がれ語り継がれなくてはならない。
雪の満洲里(まんちゆり)わが心根を育てしは
烏林屯(うーりんとん)に眠るはらから霾れり
満里子・勝也黄砂となりて帰りしか
西瓜売りに子と換えぬかと言はれし日
「満里子・勝也」は、現地で逝ったきょうだい。著者の戦後を支えてきたのは、今生きているこの大地の翌檜である。
翌檜を励ます蟬のひもすがら