祝・受賞!

俳人の高野ムツオさんが、第70回河北文化賞を受賞されました!

河北文化賞は、東北の学術、芸術、体育、産業、社会活動の各部門で顕著な業績を挙げ、東北の発展のために尽力した個人、団体に贈られるもので、高野さんは「多年にわたり東北俳句界の発展向上に寄与」した功績が称えられての受賞となりました。

第70回河北文化賞贈呈式(2021年1月16日)

1/16(土)、高野ムツオさんの河北文化賞贈呈式が仙台国際ホテルで行われました。直前に都内でPCR検査を受け、陰性結果を得て出席させていただきましたが、コロナ禍において、とてもあたたかな気持ちになる授賞式でした。

河北文化賞は、東北地方の文化向上、産業隆興等について貢献顕著な個人・団体に贈られるもので、学術・芸術・体育・産業・社会活動の5部門からなるもの。
第70回の節目となる今年の受賞者は下記の通りです。

・山本雅之さん(66) 東北大学東北メディカル・メガバンク機構長
・高野ムツオさん(73) 俳人 小熊座主宰
・オリエンタルカーペット
・長谷川史さん(63)
・仙台青葉まつり協賛会

この歴史ある河北文化賞は、高野さんの俳句の師である阿部みどり女さんが昭和30年、佐藤鬼房さんが平成元年に受賞。また、平成14年には、福島県須賀川市を拠点とする「桔槹吟社」が団体受賞されています。
二人の師に続く受賞の喜びは大きく、また、東日本大震災10年を迎える節目の年の受賞は意義深くもあります。

受賞者挨拶では、「俳句というちっぽけな文芸が一つの大きな文化として認められた証しであると思う。俳句は一人で作るものではなく、たくさんの仲間とともに楽しみ、作るもの。私個人が戴いたというよりは、多くの俳人、特に東北の俳人たちが戴いたものと思っている」と語られました。

そして、小学生時代のあだ名が「べこ」であったことを(たぶん、初めて) 告白。「大変のろまな牛という意味でつけられたあだ名ですが、牛でもいいやとマイペースで俳句を作り続けてきた。これから先、残された時間は限られていますが、牛のように泥の田んぼの中で足を踏ん張りながら、みちのくの風土の俳句を詠み続けていきたい」。

最後の謝辞では句友とともに、 (これもたぶん初めて)奥様への感謝を語られた先生。力強くもとても心の和むご挨拶でした。

高野先生、この度のご受賞、誠におめでとうございます!
これからもますますのご活躍を心よりお祈りしています。

受賞の挨拶をする高野ムツオ氏。

 

河北文化事業団理事長 一力雅彦氏から賞が授与された


翌1月17日(日)「河北新報」朝刊1面より。
この日、河北新報社は創立124周年を迎えられました。心よりお祝い申し上げます。


 

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