朔の本

木暮陶句郎句集『陶冶』


【カバー写真には著者作の茶盌絵柄を使用】

発行:2020年2月4日
装丁:奥村靫正/TSTJ
カバーフォト:野口彈
四六判上製本 192頁
3300円(税込)
ISBN:978-4-908978-38-8 C0092


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伊香保焼主宰の陶芸家であり俳人としても活躍する著者。月刊俳誌「ひろそ火」を創刊するまでの約8年間の俳句から331句を収録。前作『陶然』から16年ぶりの第二句集!

 大きな変化のあった八年間。それは私にとって「陶冶」の時代でもあった。仲間と共に見つめた四季の移ろい。密度の濃い時間のなかで詠み続けてきた俳句を、このようにまとめることが出来たのは望外の喜びである。俳句を愛し、自然を愛し、人を愛する。そこにこそ花鳥諷詠詩としての俳句の神髄があるとように感じている。(「あとがき」より)


◆自選12句

あらたまの年の陶土を積み上ぐる
下萌えて道鮮明に現はるる
花人の濁流となる上野かな
薫風の触れ合ふやうに出逢ひけり
窯火燃ゆ汗の一粒一粒に
レーダーの魚影涼しき操舵室
悔い多き男と女夢二の忌
沈黙にジャズ滑り込む秋の宵
榾火燃ゆオンザロックの氷にも
目張する株価大暴落の夜
凍土の般若めきたるひとところ
幻のシテ立つ岬冬怒濤


<著者略歴>
木暮 陶句郎(こぐれ とうくろう) 本名 宏明
昭和36年 群馬県渋川市伊香保町生まれ
平成6年  ホトトギス投句 野分会入会  稲畑汀子に師事
平成10年 第9回日本伝統俳句協会賞 第10回花鳥諷詠賞
平成12年 ホトトギス同人
平成15年 第一句集『陶然』(朝日新聞社)
平成21年 第22回村上鬼城賞正賞受賞
平成23年 月刊俳誌「ひろそ火」創刊主宰
平成31年 NHK全国俳句大会ジュニアの部選者
現在 「ひろそ火」主宰、群馬県俳句作家協会副会長、NHK学園俳句講座講師、「上毛俳壇」選者、毎日新聞群馬版「文園俳句」選者、群馬県文学賞俳句部門選考委員、尾瀬文学賞俳句大会選者、公益財団法人虚子記念文学館理事、藤岡市「桜山俳句大会」選者、渋川市「彌酔の句会」選者、NHK伊香保俳句大会選者、夢二忌俳句大会実行委員長、日本伝統俳句協会会員、伊香保焼主宰の陶芸家、ART Gallery  Toukuro オーナー

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