朔の本

高山れおな句集『冬の旅、夏の夢』

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発行 2018年12月7日
装丁・装画 日下潤一
四六判上製本 144頁
本体価格 3080円(税込)
ISBN:978-4-908978-21-0 C0092


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今、遥かなる旅の途上。

「朝日俳壇」新選者、高山れおな氏による6年ぶりの第四句集。
本書はⅠ章に旅吟8篇、Ⅱ章に日常詠17篇を収める二部構成。

「イスタンブル花鳥諷詠」に始まり、「ふらんす物語」 「富士山記」

「ロンドン秋天」など多くは国内外の旅をテーマとし、

作者のこれまでの作風に新たな魅力を加えている。

山口誓子の『黄旗』、山口青邨の『雪国』を特に参照したという

海外詠の文体にも注目。

異国的な背景の中に独特の詩情を湛え、旅に携えたくなる一冊。

「日本で一番、句集を作ることが好きかもしれない」と語る

著者の最新句集!


◆自選12句抄

夏至の陽に燦と欧亜を分かつ海
変ロ短調的秋だticktackさよなら倫敦
秋の蟬死ぬまで鳴かせ城美(は)しき
夜寒さのゲル打つ雨か星か知らず
七珍万宝積みて教皇(パーパ)ら冬眠す
日本中デコトラ走る建国日
木隠れに春の鹿みなガラスの眼
大藏彌右衛門行け行けに舞ひ年行かす
身にしむといふは春もよ昼寝覚
数々の窓の朝日や衣更へ
出歩いてハート撃ち抜かん業平忌
我が汗の月並臭を好(ハオ)と思ふ


◆目次より

Ⅰイスタンブル花鳥諷詠
 ふらんす物語
 富士山記
 ロンドン秋天
 Family Vacation
 乙未蒙古行
 ローマにて
 はるひ、かすがを

 

Ⅱお年玉  初映画  みな死んでゐる  春荒  歌に残りて

 夢赤き  新池の春  イクヤーヌスの鏡  ハート撃ち抜かん  

 蝙蝠とうなぎ  パイク・レッスン―誌名供養篇  夏の夢

 ブレボケアレ  葉山海岸花火大会  ハオ  秋深くする  食魔たち


<著者略歴>
高山れおな(たかやま れおな)
1968年茨城県生まれ。俳人。20歳より俳句を始める。
1992年頃、「俳句空間」の新鋭作品欄に投句。
1993年より俳誌「豈」に参加し、現在に到る。
1999年、『ウルトラ』でスウェーデン賞を、2006年、『荒東雑詩』で加美俳句大賞を受賞。
2009~10年、筑紫磐井・対馬康子と共に『新撰21』『超新撰21』を編集刊行。
2018年7月より朝日俳壇選者。

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